本文書は業務アプリケーションを作成するにはどのようにプログラミングを行えばよいか、チュートリアル形式で学んでいきます。業務アプリを作成するには、アルゴリズム、プログラミング言語、GUIプログラミング、DB、DBプログラミングといった各種の知識・スキルを組み合わて作業を行う必要があり、初心者が一からすべてを行うのは困難です。本文書では段階を踏み、どのようにそれぞれの技術要素を応用していくかを学びます。
- C#を使った基本的なプログラミングが行える
- 簡単なGUIプログラミングの基本を理解している
- RDBMSの基本的な知識(DDL、DML等のSQL、トランザクション制御など)を理解している
- 簡単なDBプログラミングの基本を理解している
- 業務システムが使うDBスキーマを作成できる
- 設計書を元に業務データを編集するアプリを作成できる
- アプリに必要な機能を、それぞれの責務に応じた型に分割できる
- Windows 10 Pro 64bit
- Visual Studio 2017 Community
- Oracle Database 12c Release 1
場所ごとに管理された会議室に対し、期間と利用者を指定して予約情報を登録する、「会議室予約システム」を作成します。
会議室予約システムの仕様については機能仕様書を参照してください。また、テーブルなどのデータベースオブジェクトについては、DB設計書を参照してください。
なお、本チュートリアルでは、会議室の参照、編集を行う「会議室管理」機能のみを作成します。続きについては、各自で課題として取り組んでみてください。
- DBを準備しよう
- ソリューションを作成しよう
- Entityクラスを作成しよう
- Modelクラスを作成しよう
- 画面を作成しよう
- Modelクラスをの処理を画面から呼び出そう
- 会議室を登録しよう
- 会議室を検索しよう
- 会議室を変更、削除しよう
- 入力チェックを行おう
- アプリを完成させよう
- 最後に
各章のサンプルコードは、src
フォルダーの下にある章番号フォルダーの中にあります。リポジトリをクローンするか、zipファイル等でダウンロードして展開後、Visual Studioでソリューションを開いて内容を確認してください。
本文書内のコントロールのサイズや位置に指定する値は、ディスプレイの拡大率が100%の場合を想定しています。高DPIなディスプレイにおいて、拡大率を150%等にしている場合、サイズの指定が「ピクセル」単位のため、文字が見切れたりすることがあります。その場合、適宜コントロールのサイズを調整し、文字が見切れないようにしてください。
実行する際は、各プロジェクト内のApp.config
ファイルの以下の部分のHOST
、PORT
、SERVICE_NAME
等を、各自の環境に合わせて変更してください。
<!-- (4) -->
<oracle.manageddataaccess.client>
<version number="*">
<dataSources>
<!-- (5) -->
<dataSource alias="ORCL"
descriptor="(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=hostname)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=ORCL))) "/>
</dataSources>
</version>
</oracle.manageddataaccess.client>
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